帰化を隠す国会議員について

弁護士　北村晴男ちゃんねる

日本の国会議員の方の中に、元々韓国籍・北朝鮮籍だった人が日本に帰化してその後国会議員になった人はたくさんおられます。

その事自体は何の問題もないのですが、私が一番問題だと思っているのは、その履歴ですね。元は韓国籍であった。元は北朝鮮籍でした。その後、いつ日本に帰化して、そして日本人になりましたというその履歴を選挙に出る時に出さないでしょう。これがとんでもない間違いだと僕は思ってます。どういうことかと言うと、「それ出さないのは出すと差別されるから。」っていうふうに言うかもしれないけど、冗談じゃありませんよと。国会議員は権力者ですから。国の行方を左右する人なんで、あらゆる情報をオープンにした上で、その上で、自分は例えば国会議員になるんだったら「日本の国益のためにこうやってがんばるんですよ」ということを説明して支持を集めるべきなんですよ。帰化した履歴を隠したまま選挙に出て、「なるべくなら知らないでほしい。」なんてね。そんな姿勢はとんでもない卑怯者の発想です、これは。私が元々韓国籍で、そして今日本に帰化した。そういう人で、そして政治家になろうとする人間だとすれば、必ず経歴を言いますよ。それは正々堂々と言いますよ。例えば小さい頃は差別にあって理不尽な思いもしたけれども、その後努力してこうなったと。その後、日本という国を愛するから、愛するようになった。元々生まれ育った国だから愛しているんだと。だからこういうふうにすべきなんだと、正々堂々と言いますよ。それが、政治家の姿だと、私は思いますがね。みなさんはどう思いますでしょうか。ある国会議員は元々在日韓国人の方で、あるいは在日台湾人の方で、あるいは在日朝鮮人の方で、そして帰化してこうだという事を報道しただけで、「それは差別に繋がる」「それは差別だ」。あるいは、「あなたは元の国籍は何ですか」と質問しただけで、「そんなことを聞くのはおかしい」みたいなことを言うとすれば、それはとんでもない間違いです。