『光と影のTSMC誘致』深田萌絵編著 かや書房 2023/11/10発行
熊本に台湾の半導体メーカーのTSMCの工場が誘致されました。TSMCの環境汚染問題などについて取り上げられています。
台湾の環境が有害物質に深刻に汚染されているということは、知りませんでした。河川の25%、農地の5%を重度の汚染で失ったそうです…。台湾の人工透析率は世界首位、肺がん率はアジア2位。
半導体メーカーの工場は、有害物質を大量に出し、水と電気を大量に消費するそう。
新興国のメーカーは、工場の安全管理対策が杜撰で、事故も多く、環境汚染の対策もしていないのだそうです。アメリカや日本などの先進国の半導体メーカーのシェアが落ちてしまった原因には、人件費以外にも環境対策でコストがかかっていることがあるそうです。
APPLEは高級路線なんだから、価格が高くても労働者の安全や環境問題に配慮しているアメリカの半導体メーカーの製品を採用すればいいのにって思った。
ネットで見た情報によると、熊本のTSMC誘致にはSONYが関係しているみたいなんだけど。SONYも高級路線なのにね…。
熊本県では工場団地の設立に対する環境アセスメントの要件緩和が決められたそうです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/環境アセスメント
主として大規模開発事業等による環境への影響を事前に調査することによって、予測、評価を行う手続きのことを指す。略して「環境アセス」とも。
中国や台湾では、TSMCの工場設立に対して、反対運動が起こったそうです。
日本で反対運動が起こらなかったのは、TSMCの環境汚染問題が認知されていないからなんだろうなあ。
TSMC誘致が決定したころ、ネットでもどちらかというと歓迎ムードでした。
NHKニュースかヤフーニュースにはほぼ毎日触れているけど、台湾の半導体工場の環境汚染については見たことも聞いたこともなかった…。(緑色の貝については、数年前にネットで一度見たことがあったかも…。)
https://www.youtube.com/live/ZmDrRjRqiWc?si=LEbsmbznR99MpK0m
TSMCが熊本の水汚染を引き起こす
深田萌絵TV 2023/7/3